6. 多種・多様な大型建物

 伊勢遺跡では、二重の柵で囲まれた方形の区画の中に、形式の異なる4棟の建物が計画的に配置
されていたことがわかっています。方形区画の東側では佐賀県吉野ヶ里遺跡で復元されているような
楼観跡がみつかっています。また円周状に配置された大型建物には独立棟持柱付建物や屋内に棟持柱
を持つ大型建物などがみられます。さらに大型建物群の外側で屋内に棟持柱を持つ大型竪穴建物が発見
されています。伊勢遺跡からは多種多様な建物がみつかっていて、機能や性格の異なる建物が組み合わ
されており、政治や祭祀を集約し執り行っていた遺跡と考えられています。
楼観   楼観復元図
 ▲ 楼観(SB−10)                    ▲ 楼観復元図 (中井純子画)

大型建物 大型建物
  ▲ 独立棟持柱付大型建物 (SB−5)            ▲ 主殿とみられる大型建物 (SB−1)

大型竪穴住居 大型竪穴住居復元CG
  ▲ 大型竪穴建物                           ▲ 大型竪穴建物復元CG (小谷正澄氏作成)


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