守山市広報
5月15日号

1面
ほたるのすめる自然環境を
 めざして 
双眼鏡


2面
ホタルを見かけたら
 お知らせください 
ゲンジボタル見学会などを開催



3面
もう少し楽しくもっと自由に
 人権講座 
人権擁護委員は人権相談にも
 応じます 
守山市民ホール5・6月催し物
国保加入者に助成!人間ドッグ
 受診費用 
親子でひまわりを育てよう!
 種子を配付 


 ほたるのすめる自然環境をめざして
          

 
かつては、ゲンジボタルの群生地として名高く、天然記念物指定地でもあった守山市。そんな本市にゲンジボタルの光が見られない年がしばらくありましたが、近年、各種の取り組みの成果により、ゲンジボタルがわずかずつではありますが、市内の河川でも確認されています。
 ホタルの季節を迎え、今一度、守山とホタルについて振り返って見たいと思います。
         

守山のホタルの歴史

 中山道守山宿周辺は、ゲンジボタルの群生地として名高く、明治時代中期の学術研究では、一坪(約三・三平方メートル)あたり約三百匹のゲンジボタルの生息が記録されています。また、明治三十五年から、昭和二十四年まで皇室献上、さらに、大正十三年から昭和三十五年まで「史蹟名勝天然記念物指定地」となっていました。
 一方、ホタルデーや蛍まつりなども開催され、京阪神からも臨時列車が出るほどの盛況ぶり。さらに、ゲンジボタルを売買するホタル商人やホタル問屋まで現れるほど群生していました。
 ゲンジボタルの群生は、野洲川の伏流水による自噴池からのきれいで豊富な水に恵まれ、ゲンジボタルとそのえさのカワニナが生息するのに適した場所だったからだと考えられます。一方、戦後間もなく、これほど多くいたゲンジボタルが絶滅するまでに至ったのは、農薬や産業排水などによる水質汚濁などによるものと思われます。 
        
ホタル研究の先駆

 ゲンジボタルの激減を目の当たりにした現在の守山二 丁目で醸造業を営んでいた故南喜市郎氏は、ゲンジボタルの人工飼育の研究に取り組まれました。

復活への取り組み

 このような歴史と先駆者を持つ守山市において、美しい水、澄んだ空気、きれいな土のあるところにしかすまず、「自然環境の浄化のバロメータ」といわれるゲンジボタルの復活をめざし、ゲンジボタルの生息するような河川環境、自然環境のあるまちをつくろうと、昭和五十四年度から「ホタルのよみがえるまちづくり事業」を施策の一つとして展開し、主に鳩の森公園を中心に人工飼育の研究に取り組んできました。さらに、昭和六十三年度からは、国の提唱するふるさと創生事業への取り組みとして、「ほたるの住むまち ふるさと守山づくり」事業の名称で施策の再構築を図り、守山のイメージシンボルとして、地域の活性化、自然環境の創出、ひとづくり、まちづくりへの取り組みなどをめざし、市民運動公園内にほたるの森およびほたるの森資料館を整備しました。

ホタルの生態

 ゲンジボタルは、おおむね五月下旬から六月中旬にかけて蛹から羽化し、成虫に。成虫になってからは、二週間から二十日程度生き、一日のうち午後九時前後、午前零時前後、午前三時前後によく飛翔活動を行います。
 交尾を終えたメスは、水際のコケや草むらなどに約三百から五百個の卵を産卵。卵は、おおよそ四十日間で孵化し、幼虫となります。
 幼虫は、二百五十日以上を水中で過ごし、四月上旬から中旬ごろ土の中にもぐり、蛹になります。蛹の期間は、四十日程度です。

多様な取り組み

 市以外にも、各中学校科学部、各小学校でゲンジボタルの室内飼育や人工河川での飼育が行われています。また、企業の人工河川でも幼虫の放流などを実施。さらに、市内の幾つかの自治会でゲンジボタルの復活をめざして取り組まれています。
 琵琶湖の水質保全に取り組む豊穣の郷赤野井湾流域協議会では、琵琶湖に流入する河川の水質を改善し、ゲンジボタルとシジミの復活をめざし水質調査や幼虫の放流などにも取り組んでいます。

ホタルをとらないで

 ゲンジボタルを来年も見ることができるよう河川浄化はもちろん、ホタルをとらないででください。みんなで光を灯し、川面を飛ぶ光景を楽しみましょう。



    よろしく!ロータスクイーンです。

 
守山市観光協会(川嶋次男会長)は五月七日、市内の観光PRを努める平成十一年度の『ロータスクイーン守山』の二人を選任。二人は、市内の「七夕まつり」や県の「びわ湖まつり」などの諸行事にも参加されます。任期はこの日から一年間です。
写真右=細川真里さん(26)勝部町在住、趣味は料理やドライブ、音楽鑑賞など。
写真左=森川直美さん(22)、金森町在住、趣味は音楽や映画鑑賞など。


 
ホタル』。今では本当にたった一匹見つけただけで歓声があがる、めずらしい存在になった。夜、水辺に乱舞するホタルを見れば誰もが感動するだろう▼市が、第四次総合計画策定に伴い実施した市民アンケートでは、約六十二パーセントの人々が「自然豊かなまち」を望んでいる。ホタルを見て『いいな』という感動から、『水環境や自然』について考えていただける人が増えれば、「ホタルのすむ自然豊かなまち」にも一歩近づく▼今年二月、メダカが絶滅のおそれのある生物として、環境庁のレッドリストに載った。そういえば、最近あまり見かけなくなったと思っていたが、衝撃的だった▼「ほー、ほー、ホタルこい……」や「メダカの学校は、川の中……」などと歌われた世界が、歌の中だけでしのばれる風景になりつつあることを聞き、淋しい想いをいだく。二十一世紀を担う子どもたちが大人になるころ、川にメダカが泳ぎ、川面をホタルが飛びかうという風景を楽しめる場所はあるだろうか。今一度、自然保護や、環境について考えようと思う。