公園・周辺の野草

合弁花類


○ゴマノハグサ科

オオイヌノフグリ
越年生。空き地、道ばた、畑地などにごく普通に見られるヨーロッパ原産の帰化植物。秋に発芽し越冬する。ときに春や夏にも発芽することがある。冬季から青紫色の花をつけ、初春を代表する野草の一つ。茎は地面をはうように広がり、先端部で斜上する。花期は2月〜5月とされるが、場所によっては年中見られる。花冠は4裂する。果実は形に特徴がある。

オオカワジシャ
越年生。川の岸辺や多湿なところに群生する。ヨーロッパからアジア原産の帰化植物。茎は円柱状で直立し分枝し、大きな株をつくる。葉は質が柔らかい葉柄はない。花期は5月〜6月。葉のつけねから柄を伸ばし、穂状の花序を出し、多くのうす紫色の花をつける。近年、守山市内の水域に広がりつつある。

セイヨウヒキヨモギ
一年生。荒れ地、草原にみられる。守山市内では近年、湖岸道路沿いの草地にものすごい勢いで繁殖しているように思われる。ヨーロッパ原産の帰化植物。全体に粘着物質があり粘ついている。毛も多い。花期は5月〜7月。黄色い花をつける。名前にヨモギがついているが、ヨモギに半寄生する植物とされる。

タチイヌノフグリ
越年生、または一年生。空き地、道ばた、畑地などに見られるヨーロッパ原産の帰化植物。オオイヌノフグリと違って、茎は途中から直立する。花期は4月〜7月で、茎の先にごく小さい濃青紫色の花をつける。花冠や果実の形状はオオイヌノフグリに似るが、小振りである。

トキワハゼ
一年生。空き地、畑地や人家の庭先などに見られる。ムラサキサギゴケに似るが、茎がたち、茎に間隔をおいて花をつけることや花の色が淡紅色で大きさもやや小さいことに差異がある。花期は春から秋まで長い。

ホソバウンラン
一年生または越年生。草地や道ばたに見られる。守山市内では、木浜内湖の周辺に生育している。ヨーロッパ原産の帰化植物。花期は5月〜7月である。鑑賞用や薬用に移入されたものが野生化しているのではないかと思われる。

マツバウンラン
一年生または越年生。造成地の砂地ややや乾燥したところに見られる。北アメリカ原産の帰化植物。近年、あちこちで生育範囲を広げている。松葉のような細い葉をもつことからこの名がついている。名前にランの名がつくが、ランのなかまではない。花期は3月〜5月で、細い茎のさきに青紫色の唇形の花を咲かせる。

ムラサキサギゴケ
多年生。田んぼのあぜ道や草地などに群がって生育する。ほふく茎を伸ばして広がる。トキワハゼに似るが、茎は低く、地面をはい、花も紅紫色で大きいことが特徴である。花期は春で、花が終わる頃からほふく茎を伸ばしていく。

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