公園・周辺の野草

離弁花類

○タデ科

アキノウナギツカミ
一年生。水辺や湿り気のある草地などに生育する。茎は四角で細くて長い。分枝して広がる。茎には下向きの棘がある。葉はもとのところで矢じり形をし、茎を抱くようにつく。花期は8月〜10月で、淡紅色の小さい花が集まって頭状につく。

アレチギシギシ
 多年生。荒れ地、堤防ののり面、道ばた、河川敷などに広く生育する。ヨーロッパ原産の帰化植物。葉、茎ともに赤味を帯びる。穂をつける枝は細長く、輪生する花はまばらにつく。果実の翼は小さく、粒状の突起は3個。

イシミカワ
一年生。野原や道ばたに見られる。茎は細くて長く伸びる。茎に下向きの鋭い棘があり、物にからみつきやすい。触ると痛い。葉は三角形。托葉は丸く、完全に茎を取り巻く。花は小さく、ぶどう状につく。がくははじめはうすい白緑色であるが、紫や青色に変化し果実を包む。花期は8月〜10月。

イタドリ
 多年生。荒れ地、堤防、林縁、道ばたなどに群生する。茎は円柱形で中空。茎を巻く葉鞘は、茎の生長とともにすがたを消す。花期は7月〜10月。葉のわきから多くの枝を出し、小さい花が穂状につく。本来、両生花であるが、めしべの発達の悪いものを雄花、めしべの発達したものを雌花としている。若い茎は食用になる。

イヌタデ
一年生。空き地、道ばた、田畑の周りなどにごく普通に見られる。茎をまく葉鞘には縁に長い毛がある。花期は6月〜10月。茎の上部から細長い枝を出し、そこに穂状に小花が密につく。がくは4〜5裂で紅紫色。花弁はない。アカマンマの別名がある。

エゾノギシギシ
多年生。荒れ地、堤防ののり面、道ばた、河川敷などに広く生育する。茎は直立し、ギシギシよりも細い。葉も小さい。花期は6月〜8月。花は輪生状に穂をつくるが、穂は小さい。輪生する花の集まりは離れてつく。果実の翼の粒状突起は、1個が目立つ。

オオイヌタデ
一年生。荒れ地、道ばた、田畑の周りなどに生育する。大群落を形成することがある。葉鞘はやや厚い膜質で縁に毛はないのが特徴である。花期は6月〜9月。茎の上部から多くの枝を出し、太くて長い穂がたれさがるようにつく。がくは4裂、花弁はない。花の色は白色から淡紅色。

ギシギシ
多年生。荒れ地、土手、田畑の周りなどにごく普通に生育する。根は太く、葉を広げた状態で越冬。茎は直立。葉は柄が短い。花期は5月〜6月。茎の上部の枝に多くの花が輪生し、太い穂状となる。花にはがくが3枚あり、内側の3枚は翼状に果実を包み、翼には粒状の突起がある。

サクラダテ
多年生。水辺や湿地に生育する。種子や地下茎で繁殖する。茎は直立し、上部で分枝する。葉はひ針形で先はとがる。葉鞘の縁には長い毛がある。花期8月〜10月。枝の先に穂状の花穂を出し、先はやや垂れ下がる。タデのなかまでは花は大きく、淡紅色で美しい。

サナエタデ
一年生。湿り気のある草地や道ばたなどに見られる。茎は直立し分枝する。節はややふくれる。葉鞘の縁には毛がない。花期は5月〜10月。茎の先に穂状に白や淡紅色の小さい花を密生する。

シロバナサクラタデ
多年生。水辺や湿地に生育する。地下茎を伸ばして繁殖する。茎は直立し、上部で分枝する。葉はひ針形で先はとがる。葉鞘の縁には長い毛がある。花期8月〜10月。枝の先に穂状の花穂を出し、先はやや垂れ下がる。タデのなかまでは花は大きく、白色。サクラタデの花よりやや小さ目である。

スイバ
多年生。野原、堤防、田畑のまわりなどに見られる。太くて短い地下茎をもち、ロゼットで越冬する。茎は円柱状で縦に筋がある。花期は5月〜7月。茎の先端部に多数のえだを出し、穂状になる。雄花と雌花は別々の株につく。

ヒメスイバ
多年生。荒れ地、道ばた、造成地などに見られる。踏みつけにも強い。地下茎を伸ばして新しい芽を出し、ロゼットを形成する。ロゼットの葉はほこ形で左右に張り出しているのが特徴。花期は5月〜8月。茎の上部に穂状に花がつく。雄花と雌花は別々の株。

ボントクタデ
一年生。水辺や湿った荒れ地に見られる。種子で繁殖。茎は円柱形で直立する。茎は紅紫色を帯びる。葉はひ針形で先がとがる。濃い緑色で、中央に黒い八の字形のシミがあるのが特徴。葉鞘の縁には長い毛がある。花期は9月〜10月。茎の上部に多数の枝を出し、まばらに紅色の花をつける。

ママコノシリヌグイ
一年生。野原や道ばたに見られる。茎は細くて長く伸びる。茎に下向きの鋭い棘があり、物にからみつきやすい。触ると痛い。葉は三角形。托葉は丸く、茎を取り巻き、一方に切れ込みがある。淡紅色の小さい花がかたまって枝の先につく。花期は7月〜11月である。

ミズヒキ
多年草。やぶ陰や林縁などに見られる。地下茎で繁殖する。地中に塊状の根茎がある。茎は直立し、分枝は少ない。葉は楕円形または広楕円形で、八の字形の斑紋がある。花期は7月〜8月。茎の先に長い穂をつけ紅色の小さい花をまばらに咲かせる。。時に淡黄白色の花もある。

ミゾソバ
一年生。水辺や水路などに群生する。種子で繁殖。茎は横にはい、節から根を出し広がっていく。葉の形や花の咲いた状況がソバに似ていることから「溝のソバ」をイメージしてこの名がついている。花期は8月〜10月。分枝した先に小さい花が集まって咲く。色は白色、淡紅色と変化に富む。花柄には腺毛がある。

ヤナギタデ
一年生。水辺や水田などに群生する。種子で繁殖。葉はひ針形でヤナギの葉に似ている。葉をかむと強い辛みがあるのが特徴。葉鞘の縁には毛がある。花期は夏から秋。茎の先に穂状の花穂を出し、まばらに白い花をつける。

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