公園・周辺の野草

離弁花類

○マメ科

アカツメクサ
多年生。空き地や田畑の周りに普通に見られる。 ヨーロッパ原産の帰化植物。茎はシロツメクサと違って盛んに分枝する。葉は3枚の小葉からなるが、シロツメクサより細長い。全体に毛が多い。花期は5月〜8月で、紅紫色の蝶形花が集合した花穂をつける。花穂はシロツメクサの花穂より大きい。

アレチヌスビトハギ
多年生。 道ばたや造成地などの荒れ地に見られる。近年、生育範囲をどんどん広げているように思われる。北アメリカ原産の帰化植物。茎には毛が目立つ。葉は3小葉の複葉。花期は7月〜10月で、きれいな紅紫色の花をつける。果実は扁平で、数個に分かれ、表面にはかぎ状に曲がった毛が密生し、衣服などにべったりとくっつくたいへん厄介なくっつきむしである。

ウマゴヤシ
越年生。空き地、道ばたなどに生育する。ヨーロッパ原産の帰化植物で、牧草として知られている。茎は根元から分かれ、地上をはうように広がる。葉は3小葉に分かれ、小葉の先端はくぼみ、鋸歯がある。花期は4月〜5月で、黄色の小さい花をつける。果実はらせん状に巻く。先のまがったとげが多数つく。

カスマグサ
越年生。空き地、道ばた、畑地などに見られる。茎や葉はスズメノエンドウによく似るが、スズメノエンドウよりもやや大きい感じがする。葉は羽状複葉で先端で巻きひげとなり、他物にからみつく。花期は4月〜5月で、葉の付け根から細い柄をだし、その先に普通2個の淡紅紫色の小形の蝶形花をつける。果実は扁平なさや状で通常4個の種子を入れる。カスマグサの名は、カラスの「カ」とスズメの「ス」の間「マ」の意味合いをもってつけられている。

カラスノエンドウ
越年生。空き地、道ばた、畑地などごく普通に見られる。秋に発芽し越冬し、春に群がって繁茂する。葉は羽状複葉で先は巻きひげ状になっている。花期は4月〜5月で、葉の付け根に1〜2個の紅紫色の蝶形花を咲かせる。果実はさや状で、中に10個ほどの実を入れる。秋には果実のさやはカラスの羽のように真っ黒に変化する。果実の若いときにはシービービーで知られるように草笛遊びができる。

クズ
多年生。野原、堤防、林縁、荒れ地などいたるところで見られる。春から生長し出し、たいへん長く、しかも強靱なつるをのばして盛んに他物にからみつき、一面クズで覆われる光景が普通。葉は長い柄を持ち、3枚の小葉からなる。花期は8月〜9月で、つるの所々に穂状に花をつける。紫紅色の花で甘酸っぱい香りを発し、下の方から順次咲いていく。

クララ
多年生。守山市内では旧野洲川沿いに見られる。茎は円柱形で直立する。葉は多数の小葉をつけた羽状複葉。茎の先に総状の花序をつけ、多数の淡黄白色の蝶形花を咲かせる。花期は6月〜7月である。

ゲンゲ(レンゲ)
越年生。水田の緑肥として田んぼに栽培される。中国原産の帰化植物。茎は根元から多く分かれて地上をはう。葉は多数の小葉に分かれた複葉。花期は4月〜5月で、葉の付け根から長い花柄をのばし、その先に紅紫色の小花を輪状につける。果実は熟すと黒くなる。

コマツナギ
草の感じがするが、木本植物の部類に入る。茎は堅いがしなやかで折れにくい強さがある。葉は羽状複葉で、葉の付け根から総状の花序を出し、赤紫色の小さな蝶形花をつける。花期は7月〜9月で、市内では旧野洲川沿いの土地に見られる。昔、この茎に馬(こま)をつないだことからこの名がついていると聞く。

コメツブツメクサ
一年生。道ばたや空き地にごく普通に見られる。ヨーロッパや西アジア原産の帰化植物。草丈はたいへん短いく、絨毯を敷き詰めたように群生する。名前のコメツブは花が米粒のように小さいことを表しており、シロツメクサを小形にした形状である。花期は5月〜9月で、数oの花序に淡黄色の花が集まる。

シロツメクサ
多年生。空き地や田畑の周りに普通に見られる。ヨーロッパ原産の帰化植物。最近では造成地などで種子をまいて栽培したのが野生化していることもある。葉は3枚の小葉からなる。花期は4月〜7月で、長い柄の先端に白い蝶形花が丸い穂状に集合する。花輪づくりなどの遊びの材料となる。

スズメノエンドウ
越年生。空き地、道ばた、畑地などに見られる。葉は羽状複葉で先端で巻きひげとなり、他物にからみつく。花期は4月〜5月で、葉の付け根から長い柄をだし、その先に数個の紫白色の小さい花をつける。果実は小さいさや状で2個の種子を入れる。全体的にカラスノエンドウに比べて葉も小さくて細く、花もごく小さい。スズメの名前がつくのもうなずける。

セイヨウミヤコグサ
多年生。道沿いや荒れ地などに見られる。ヨーロッパ原産の帰化植物。近年は、ワイルドフラワーとしてのり面などに播種されることがあり、この影響で各地に広がりつつあると思われる。在来のミヤコグサに比べ、花がやや大きく、花数も多い。葉は複葉。全体的に緑白色。花期は4月〜10月で、散形花序をつくり、鮮やかな黄色の花をつける。

ツルマメ
一年生。野原、空き地、畑地などに長いつる状の茎を伸ばして他物に巻き付いて生育する。葉は3枚のやや細長い小葉からなり、長い柄を持つ。花期は8月〜9月で、葉のわきから短い柄が出て、その先に淡紅紫色の蝶形花をつける。

メドハギ
多年生。野原、河原、荒れ地、土手などに見られる。守山市内では、湖辺地域に多い。茎は春から夏にかけて生育し、根元部分から多くの枝を出す。茎は細いが、たいへん丈夫である。葉は細長い3枚の小葉からなる。花期は7月〜10月で、淡黄色で紫の斑点のある蝶形花をつける。

ヤハズソウ
一年生。荒れ地、畑地、道ばたなどごく普通に見られる。茎は根元や途中からも多数分枝する。草質は強く、踏みつけられる場所でもよく育つ。葉は3枚の小葉からなり、葉を引っ張るときれいなV字形に切れ、その形が矢筈の形に似ていることから、この名前がついている。花期は8月〜10月で、葉の付け根にうす紅色のマメ科特有の蝶形花をつける。

ヤブツルアズキ
一年生。野原の草地に生育する。茎はつる性で長く伸び、他物にまきつく。葉は小葉をもつ複葉。花期は8月〜9月で、黄色い花を咲かせる。花は一見複雑な構造をしているように見える。花後、長い鞘の果実がみのり、成熟すると小豆を小さくしたような種子が鞘に並ぶ。

ヤブマメ
一年生。野原、空き地、畑地などにつる状になって他物に巻き付いて生育する。葉は3枚の小葉からなり、ツルマメに似るが、ツルマメに比べて丸みが有り大きい。花期は8月〜9月で、葉のわきから柄を出し、数個の淡紫色の蝶形花をつける。

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