公園・周辺の野草

離弁花類

○アブラナ科

アブラナ
栽培種。最近では田んぼに植えられることは少なくなったが、かつてはアブラナやレンゲソウが田んぼ一面に栽培され、その景観は春の風物詩であった。美崎公園の周りには、種がどこかから運ばれてきれいにひとりばえすることがあるので紹介する。

イヌガラシ
越年生または一年生。田畑、空き地、道ばたなど、いたるところで見られる。春の代表的な雑草であるが、秋まで生育する。秋に発芽したものはロゼットで越冬。花期は4月頃から秋まで比較的長く、茎から多くの枝を出し、その先端に黄色い十字形の花をつける。果実はやや婉曲した細長い円筒形。

スカシタゴボウ
越年生または一年生。イヌガラシに近縁のなかまで全体的によく似ている。イヌガラシに比べて葉の切れ込みが多いことや果実がふくらみを持っていることで区別できる。

タネツケバナ
越年生または一年生。田んぼのあぜ道や道ばたなどやや湿った土地に多い。冬から春にかけて多く見られる雑草で花期は2月〜5月。茎から出た枝の先に白い小花が集まって咲く。果実は2pくらいの細長いさや状で、熟するとはじけて種子をとばすしくみになっている。

ナズナ
越年生。畑地や道ばたなどいたるところでみられる。ペンペングサの名で親しまれる。多くは秋に発芽し、ロゼットで冬を越す。ロゼットのから茎を伸ばし、茎の上部に短い柄を持った白い十字の花がつき、アブラナのように下から順次咲いていく。果実は平たい倒三角形。花期は3月〜5月。

マメグンバイナズナ
越年生または一年生。北アメリカ原産の帰化植物。空き地、畑地、道ばたなどいたるところで見られる。花期はナズナより遅く、5月〜6月であるが、秋まで残ることが多い。茎の上部から多くの枝を出し、穂状に小さい白色の花をつけ、枝の下部から先端ニ向かって咲いていく。果実は丸くて扁平。

ミズタガラシ
多年生。水辺や湿地、田んぼに生育する。美崎公園では、新川の川岸に見られる。茎は直立し、根元から細い枝が出て、地面をはう。葉は羽状複葉で小葉は先のものほど大きい。地面をはう枝の葉は単葉で丸みがある。花期は4月〜5月で、白い十字花を咲かせる。果実はさや状。
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