公園・周辺の野草

単子葉類

○イネ科

スズメノカタビラ
越年生または一年生。空き地、庭先、道ばた、田畑のまわりなど、いたるところで見られる。踏みつけにもたいへん強い雑草。花期は春から夏。細い茎が斜上し、先に円錐状の穂をつける。小穂は卵形で扁平。

スズメノテッポウ
越年生。春の水田に大群落を形成する。道ばた、草原にも見られる。秋に芽生え越冬する。花期は3月〜5月で、茎の先端部に丸い棒状の穂をつける。穂には小穂が多数密生する。花期には、穂のまわりに黄褐色のやくが密に姿をみせ、穂が黄褐色にみえる。草笛遊びの材料になる。

セイタカヨシ
多年生。ヨシのなかまにはヨシ・ツルヨシ・セイタカヨシの3種があり、その一つ。ヨシ・ツルヨシとちがって水辺よりはなれた陸地に見られることが多い。名前のとおりヨシより大形になることがある。花期は8月〜10月で、花穂はヨシのように垂れ下がらない。冬でも地上部は枯れないで、緑色をしているのが特徴である。

セイバンモロコシ
多年生。荒れ地、道沿い、土手、水辺ののり面などに広まりつつあるアフリカ原産の帰化植物。最近、目立つようになってきた。地下茎を伸ばして株を広げていく。人の背丈を超える高さになる。形はススキに似るが、穂の形状が全く異なる。花期は8月〜9月である。茎を長く伸ばし、先端部に大形の穂をつける。

タチスズメノヒエ
多年生。荒れ地、道ばたなど普通に見られる。南アメリカ原産の帰化植物。花期は7月〜10月である。シマスズメノヒエと比べると、より背が高く、花穂が同じ方向に垂れている。小穂には毛が多い。

チガヤ
多年生。河原、水辺近くの草原、堤防などに群生する。地下茎を伸ばし節々から芽を出す。葉は幅のある線形。花期は5月〜6月。葉がまだ短いときに茎が伸び、その先に白い尾のような穂をつける。穂には長い銀白色の毛を持った小穂が密生し、穂が風でなびく景観は趣がある。

チカラシバ
多年生。荒れ地、土手、道ばたなどに見られる。茎や葉は丈夫で、踏みつけにも強い。花期は9月〜10月である。丸くて太い茎の先端に穂をつける。穂の形状はビンの洗浄に使うブラシを思わせる。

ツルヨシ
多年生。湖岸、河岸など砂地に生育する。地上に長い走出枝が長く伸び、その節々から根をおろし、茎を伸ばす。湖岸のなぎさを走って、走出枝に足をとられることがよくある。節には毛がある。花期は8月〜10月で、円錐形の花序をつけ、褐色を帯びた多数の小穂をつける。

ヌカキビ
一年生。道ばたや草地に見られる。よく広がった株になる。花期は7月〜10月で、枝の先に円錐形の花序をつけ、まばらに多数の小穂をつける。

ネズミムギ
越年生または一年生。草地、空き地、堤防、道ばたなどに見られる。ヨーロッパ原産の帰化植物。茎は根元から直立そう生する。花期は6月〜8月である。茎の先に細長い穂をつけ、小穂は左右交互につく。

ヒメコバンソウ
一年生。道ばたや野原などにごく普通に見られる。ヨーロッパ原産の帰化植物。花期は5月〜6月である。円錐形の花序をつくり細い糸状の枝に三角状の小穂をつける。

ムラサキエノコログサ
エノコログサの一つの型で、穂の色が赤紫色であるのが特徴である。

メヒシバ
一年生。空き地、道ばた、田畑の周りなどに見られる。芽生えは5月ごろから始まり、茎は根元で何本かに分かれ、下部は地面をはうように伸び、節々から根を下ろす。花期は7月〜9月である。細長い茎の先に穂をつけ、数本の穂軸が開き、穂軸には小穂が2列に並ぶ。

メリケンカルカヤ
多年生。日当たりのよい草地に生育する。守山市内でも勢力的に広がりつつある。アメリカ原産の帰化植物。葉腋に穂が出る。花期は9月〜10月である。花後、全体が褐色に変化し、道沿いに列をつくって群生する姿は印象的である。


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