公園・周辺の野草

単子葉類

○ユリ科

オニユリ
多年生。野生化しているものでは、旧野洲川沿いの堤防ののり面などに見られる。以前は群がって生育する姿が見られたが、年々少なくなっている。鱗茎を食べるために栽培されることがある。花期は7月〜8月である。朱色の花の内側には多くの黒紫色の斑点がある。葉の付け根にはムカゴと呼ぶ球芽がつき、地面に落ちて発芽する。

キチジョウソウ
多年生。旧野洲川堤防の林の中に生育している。根茎を伸ばして繁殖。常緑。花期は9月〜12月で、淡紅紫色の花を総状につける。果実は球形で、熟すと紅紫色になる。果実は翌年の花の時期にも残っていることがあり、花と果実を同時に観察できることがある。

ツルボ
多年生。日当たりのよい草地や林縁などに生育する。地中に卵球状の鱗茎をもつ。春に鱗茎から葉がでる。葉は夏に枯れる。花期は8月〜9月で、鱗茎から茎を伸ばし、その先端部淡紅紫色の花が穂状につく。花は下から順次咲いていく。

ノカンゾウ
多年生。ヤブカンゾウに似ている。ここに紹介したものは、美崎公園の水辺に植栽されたものである。黄赤色の3枚ずつの内花被と外花被は花弁状でもとでくっついている。花期は7月〜8月である。一日花。旧野洲川沿いの溝の縁で野生のものらしい株を確認した。

ノビル
多年生。水辺の土手や道ばたなどに見られる。葉は線形。地中に球状の鱗茎がある。花期は4月〜6月である。鱗茎から茎が立ち、その先端部に球状に花をつける。

ヤブカンゾウ
多年生。旧野洲川の堤防やそののり面に生育している。美崎公園内にも見られる。花茎は円柱形で堅く、先端で2又になり黄赤色の大きな八重咲きの花をつける。花期は7月〜8月である。一日花。年々、個体数が減りつつあるように感じられる。 

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