公園・周辺の小動物

昆虫類

○トンボのなかま

アキアカネ(トンボ)
腹長25〜28mm、うしろばねの長さ29〜32mm。成虫は、6月中旬から平地や低山地の池や沼で羽化をはじめ、その後山地に移動し夏を過ごす。9月ごろから平地におり、11月ごろまでふつうに見られる。羽化直後は雄・雌ともに胸部が黄色で腹部はだいだいであるが、秋になると、雄は腹部全体が赤色、雌は腹の上の方だけが赤くなる。これを “赤トンボ”とよんでいる。ナツアカネとよく似ているが、胸部中央の黒いすじの先がとがっていることで区別できる。雄と雌が連結して、水中内に産卵する。

ナツアカネ(トンボ)
腹長23〜25mm、うしろばねの長さ25〜29mm。7〜10月に平地の池や沼に多く見られる。未熟な間は、胸部が黄色、腹部はだいだい色である。成熟すると、雄は胸部、腹部ともに赤くなり、雌は腹部が赤くなる。アキアカネに似ているが、やや小さく、胸部中央の黒いすじがとがらないことで区別できる。雄と雌が連結して水中に産卵する。

ノシメトンボ(トンボ)
腹長25〜30mm、うしろばねの長さ28〜30mm。8〜9月に低山地や山地の池や沼に発生する。赤トンボの仲間であるが、成熟した雄でも腹部の背部中央が赤色になるだけである。羽の先に黒褐色の斑紋が目立つ。産卵は、雄と雌が連結し水面の上空でおこなう。

マイコアカネ(トンボ)
腹長18〜25mm。6月後半頃から平地から低山地にかけての池や沼、水田などに見られる。雄は成熟すると顔面が青白い色になり体が赤化するこのことから舞妓アカネと呼ばれている。雌にはマユタテアカネのような黒い斑紋をもつものもいる。

 マユタテアカネ(トンボ)
腹長24〜27mm、うしろばねの長さ27〜29mm。7〜10月に平地や低山地の池や沼にふつうに見られる。頭部前面にまゆを立てているような黒斑があるのでこの名がある。からだは黄褐色であるが、雄は成熟すると腹部があざやかな赤色になる。雌には、羽の端が黒褐色になるものがある。

ウスバキトンボ(トンボ)
腹長約31mm、うしろばねの長さ約40mm。初夏から見られるようになり、特に9月に多く見られる。本州でみられるウスバキトンボは、九州で越冬した幼虫が春に羽化し、これがしだいに北上してきたものである。はねがからだにくらべて大きく、とぶ力が強い。雄は成熟すると腹部が少し赤くなるが赤とんぼの仲間ではない。

オオシオカラトンボ(トンボ)
腹長約35mm、うしろばねの長さ約40mm。4月〜9月に平地や低山地の池や沼に発生する。雄・雌ともに体の模様がシオカラトンボに似ているが、より大型で羽の根元が黒い。成熟した雄はなわばりをつくる。雌は水中に産卵する。

コシアキトンボ(トンボ)
腹長28〜33mm、うしろばねの長さ38〜41mm。6〜8月に平地や低山地の池や沼に発生する。未熟なときは、池や沼のまわりの林などで、樹間のやや開けた上空をとび、成熟した雄は、池や沼にもどり、木かげのある場所をとび回る。雄は腹部のつけね近く(腹部3・4節)が白くうしろばねのつけねに黒い斑紋が目立つ。

コフキトンボ(トンボ)
腹長約26mm、うしろばねの長さ約32mm。5〜9月に平地の池や沼に発生する。未熟な成虫はからだが黄褐色で黒いすじが多い。成熟すると雄は白い粉におおわれ、雌もわずかに白い粉におおわれる。雌は水中に産卵し、その間雄が上空をとびまわり警護することが多い。

シオカラトンボ(トンボ)
腹長約33mm、うしろばねの長さ約39mm。4〜10月に平地や低山地の池や沼に多く発生する。未熟のあいだは、からだが黄色で黒いしまがある。雄は成熟すると白い粉をおびる。雌は水中に産卵し、その間雄が上空をとびまわり警護することが多い。

ショウジョウトンボ(トンボ)
腹長約30mm、うしろばねの長さ約34mm。5〜9月に平地や低山地の池や沼に発生し、多く見られる。未熟な間は、からだはだいだい色であるが、雄は成熟するとあざやかな赤色になる。はねの根元が雄は赤く、雌はだいだい色である。成熟した雄は、水辺の草などにとまりなわばりをもつ。

チョウトンボ(トンボ)



腹長約22mm、うしろばねの長さ約36mm。6〜8月に平地の池や沼でふつうに見られる。からだは細くて短いが、羽は長くて幅広く、チョウのようにひらひらととぶ。羽の黒紫部分の大きさに変化がみられ、光によって金属色を帯びて見える。尾をあげて止まっているのは、太陽熱をできるだけ受けないようにするためである。雌は水中に産卵し、雄が上空で警護しながらとび回る。

ハラビロトンボ(トンボ)
腹長約24mm、うしろばねの長さ約31mm。5〜6月に平地の湿原に発生する。腹は幅が広いので、この名がある。未熟な間はからだが黄色いが、雄は成熟するにしたがって黒色がかり、さらに白い粉におおわれる。産地がかなり限られ、開拓により減少しつつある。

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