公園・周辺の野草

合弁花類


○シソ科

イヌコウジュ
一年生。道ばたや草地に見られる。茎は四角形で直立し、分枝する。葉は卵形で鋸歯がある。茎、葉はときに紫がかることがある。花期は8月〜10月で、枝の上部に淡紫色の小さい花が並ぶように集まって穂をつくる。

イヌゴマ
多年生。湿った草地に生育する。茎は四角形で直立する。茎や葉の裏に逆向きの棘があり、全体がざらついた感じである。花期は7月〜8月で、茎の上部の葉腋から淡紅色のきれいな唇形花をつける。なぎさ公園のヨシ原に多く見られる。

カキドウシ
多年生。林縁、空き地、道ばたなどに生育する。茎は四角。葉は長い柄があり、対生。縁に丸みを帯びた鋸歯がある。花期は4月〜5月で紅紫色の可憐な花をつける。

キランソウ
多年草。道ばた、畑地、空き地などに生育する。茎は地面をはう。葉は放射状に地面に広がる。茎、葉ともに白い毛がある。花期は3月〜5月で、濃い紫色の唇形花をつける。

シロネ
多年生。水辺、湿地に生育する。守山市内では、湖岸のヨシ群落の水際に普通に見られる。種子、地下茎で繁殖する。地下茎は肥厚し、白くて長い。名前の起こりは、この特徴による。茎は四角柱状で太く、分枝はほとんどない。葉には荒い鋸歯がある。花期は8月〜9月である。葉腋に小さい白色の唇形の花をつける。

トウバナ
多年生。道ばたや田畑のあぜなどに生育する。茎は細くて四角形。根元で分枝して地面をはうが、後に直立する。花期は6月〜8月である。葉腋に淡紅色の小さい唇形花の集まりが数段輪生する。この様子を塔に見立ててこの名前が付いている。

ハッカ
多年生。湿ったところに生育する。種子や地下茎で繁殖する。茎は四角。葉は卵形の楕円形。荒い鋸歯がある。ハッカの名をもつだけに、全体に強い香りがある。花期は8月〜9月で、葉腋から唇形の淡紫色の花を多数つける。

ヒメオドリコソウ
越年生。道ばたや畑地の周辺などにどんどん広がりつつあるヨーロッパ原産の帰化植物。守山市内でも年々増えている。秋に発芽。葉は茎の上部に密につき、赤紫色を帯びる。茎は四角。花期は2月〜5月で、茎の上部の葉の間にホトケノザと同様に、ピンクの小さい花が輪生する。

ホトケノザ
越年生、または一年生。畑地や荒れ地、道ばたなどにごく普通に見られる。秋に発芽し、春に生長し開花するが、夏に発芽して年内に生長するものなど生長期間に幅がある。茎は四角。花期は3月〜5月で、茎の上部の葉の間にピンクの花が輪生する。開花しないで終わる閉鎖花も多い。春の七草の「ホトケノザ」はこれではないので要注意。

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