公園・周辺の野草

合弁花類


○ウリ科

アマチャズル
多年生。林の下ややぶ陰などに見られる。茎は細いつる状で長く伸び、巻きひげがある。葉は5枚の小葉がある複葉。葉の付け根から総状の花序を出し、黄緑色の花をつける。花期は8月〜9月。雌雄異株。果実には上部に明瞭な横筋がある。

アレチウリ
一年生。水辺の土手、湿りのある草地などに生育する。大群落をつくることがある。北アメリカ原産の帰化植物。長いつる性で、巻きひげで他物にからみつく。葉は長い柄をもち、表面はざらつく。葉柄と茎に軟毛がある。花期は8月〜9月。雄花と雌花が同じ株に別々につく。果実は卵形で数個集まり、表面に軟らかい棘がある。

カラスウリ
多年生。林縁ややぶの周りなどに生育する。茎は長いつるになり、巻きひげで高くはい上がる。葉は浅く3〜5裂し、粗い毛があり、ざらつく。雌雄異株で、雄花は葉の付け根から出る総状の花序をつくり、雌花は葉の付け根に1個ずつつく。白色の花冠は5裂し、先は細い糸状になって広がる独特の形状である。花期は8月〜9月で、夜に開く花。果実は丸から長楕円形で、緑色から黄色を経て赤い色になる。

ゴキヅル
一年生。水辺や湿地の草地に見られる。茎は細いひも状で巻きひげがある。葉は三角形状。葉の付け根に短い穂状の花序を出す。雄花と雌花があり、雌花は基部に1個つく。花の色は黄緑色。花期は8月〜11月である。果実には下半分に突起がある。

スズメウり
一年生。水辺の草地に見られる。茎は細長いつる性で巻きひげがある。葉の付け根に白い花をつける。花には雄花と雌花がある。雌花は子房が膨らんでいるので、外観の形状から区別できる。花冠は5つに深列する。果実は球形で熟すと灰白色。花期は8月〜9月である。

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